学生の本分は、日本語で自分を表現できること。
優柔不断が美徳だとは思わないし、権謀術数をめぐらして、戦略的に生きることも、意味があるとは思えない。人は、おおむね、三つの時期を迎える。ひとつは、成長期である。いわゆる、結婚するまでである。そして、発展期である。発展期は、子供の成長につれて、自分も発展することである。そこには、新たな家庭があり、自分の下には、守るべき妻と子供がいることになる。成長期とは、その発展期に備えるための準備期間でもある。いずれ、子供も、自分から離れていく。そして、最後の総括期に入ることになる。
ある程度、自分の体の自由が利くのは、65歳ー70歳までである。体力が落ちてくるからである。そこから、5?10年経過していけば、大体の人にお迎えがくる。今、生れ落ちたほとんどの人も、80年後の、29200日以内には、終末がくるのである。そう、一生の中で、一番時間が掛るのは、言語習得の時間なのである。この国であれば、この国の人々と、十分にコミュニケーションを取れる力、日本語の力を得るのに、一番時間が掛るのである。オバマ氏がアメリカ大統領になれたのは、彼の英語での表現力が抜群だったからである。内容は、人間である以上、それほどかわりはない。同じことを考えている人もたくさんいる。内容に対して、彼がオンリーワンではない。もし、オンリーワンなら、オバマ氏は誰からも理解されず、共鳴もされない。人気があるのは、共鳴できるからである。そう、自分の考えを、表現できる力、それが、抜群だったのである。
何かのスキールがあったとする。しかし、それが評価されるのは、ある程度そのスキールが、全体の上位10%以内になったときである。英検でも建築士でも一級の資格であればそこそこ食っていける。医者や弁護士や公認会計士の資格をもっていれば、ある程度の生活はできる。しかし、その中でも、あきらかに、格差が生じる。弁護士でも、軽自動車しか乗れない人もいれば、高級外車を乗り回しているひともいる。スキール自体が同じ程度であっても、そこにあきらかに、差が生じるのである。オバマさんと同じである。黒人系というハンディがある。彼の人間性がアメリカでNO1ということもない。もちろん、多くのアメリカ在住の人が、政治家になろうとしている。もちろん、アメリカの大統領になりたいと思っている人もたくさんいる。そのなかで、オバマさんは、NO.1になったのである。それは、言語を使っての表現力が、抜群だからである。もちろん、他の因子もある。(ボイス、容姿、トーンとピッチ、服装等)しかし、それ以上、強い因子は、表現力である。それをしたささえする彼の感受性やどの言葉をピックアップするという彼の感性である。あるイメージがある。それにぴったりとあう、言葉をピックアップする。そして、それをセンテンスに再構築する。それをどのタイミングでどのトーンでどのピッチでどのようなリズムで話すのかを、考え、実行する。そして、まわりの雰囲気を感受し、自分にフィードバッグし、自分の表現を場に対して最適化させる。それを、百万分の一秒で、できる力、それが表現力である。
それが、出来る人が、最高の芸人でもある。場の雰囲気をよみ、その場に適した表現で、自分の芸を披露できる人が、最高の芸人でもある。舞台から、どの客が多いかなと感受する。舞台にあがって、ギャルが多ければ、瞬間にそのギャルにうけるようなモードに切り替える。年配の人がおおければ、それに支持されるようなモードに切り替える。それが、出来る人が、うける人である。うける人は、人気がでる。商売であれば、それだけ価値を生むのである。
何かのスキールがあればいい。しかし、普通にはそれはない。会社でも、エンジニアとして、一生、それに従事できる人は、大手の会社でもひとかけらしかいない。大抵は、技術営業や管理職として、研究開発から離れるのである。何かの発明をする、何かの新商品を作り出す。そんな創造性のある人は、まれである。そして、組織になれば、斬新なアイデアなど、つぶされてしまう。だから、本当の画期的なアイデアは、中小零細企業の親方や個人事業者の人から生まれるのである。そう、昔から、個人対集団(組織)という構図がある。表現力は、個人であり、その表現力が長けている人が、集団を率いていくことになる。トップをめざすなら、表現力を磨くことである。
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