自民党崩壊、新党結成しての政権交代こそ、最大の景気対策

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 昨年の7月の参議院選挙の結末から、自民党の今日の凋落は、ある程度予想はできた。参議院側での国政調査権という心理的な揺さぶりが、官僚体制に楔を打ち込んだ。それ以来、自民党の長期政権の重石の中にふさがれていた、ある意味官僚組織の悪行三昧がつぎつぎと露呈しだした。年金のずさんさ、天下りと利権との癒着構造、色んな行政の分野での失態があぶりだされた。過去の失態の穴埋めのための穴埋め、まるで、横領の発覚を隠す事務員のように、入ってきたお金をそれに充当し、また、新たなお金をそれに充当する。そんなことが、長く続くわけがない。それと同じように、自民党政治の終末を感じる。

 

 麻生首相の支持率がみるみる下がっている。誰が考えても、あれだけの有言不実行さをみたら、支持する人が減るのは当然である。やるといって、それだけである。言葉だけである。早くやるといっても、補正予算も組まない。景気が悪化するのを、手をこまねいてみているといわれても、それに対する抗弁もない。安部元総理、福田前総理と同じ状態になってしまった。やりたいことが出来ないのである。なぜなら、そこに、民意がないからである。もともと、安部元首相のあの言葉がすべての発端なのである。この参議院選挙は、小沢民主党を選ぶか、自民党を選ぶかの政権選択の選挙だといったのが、事の始まりなのである。それから、この不安定な状態は、収束されていないのである。後で、自民党の人が、参議院選挙は政権選択の選挙ではないといっても、後の祭りである。時の総理大臣が民衆の前に言った言葉なのである。それで、自民党は負けたのである。

 

 だから、民主党の言っているほうが、説得力があるのである。ある意味、筋が通っている。何故、福田前総理は、突然の辞任をしたかは、支持率が低下し、福田前首相では、衆議院選挙が勝てないと思ったからである。だから、麻生首相に換えたのである。そこまでは、自民党としては、苦戦の状態での最善手を打ったはずである。勝てるかどうかはわからないが、ある程度のぎりぎりの選挙ができたはずである。しかし、解散をしなかった。ギリギリの選択だったはずである。解散を打つ直前に、世論調査がでたのである。誰が考えても、負けると分かったからである。

 

 そう、もはや首をすえかえることは出来ない。自民党は、まるで、旧日本軍と同じ様相を示しだしたのである。玉砕か、降参か、の選択肢しか残っていないようである。玉砕は、年明け早々に解散総選挙を行い、民主党に政権を渡したあと、政界再編を行う。降参は、自民党をつぶすことである。それは、内部崩壊し、派閥やグループごとの新党を結成するというものである。選挙を先に延ばすことは、もはや、自民党は勝てないというよりも、ひとりひとりの大物政治家さえも、危ないということになる。自民党が勝てないというよりも、自分も政治家としていられない。それは、何を意味するかは、次の政界再編に、参加する資格が得られないことになる。

 

 たぶん、来年の一月解散は、ないはずである。さりとて、任期満了までは延ばしたりはできない。自民党という看板では勝てないと分かれば、看板を換えるしか生き延びる方法はないはずである。衆議院の政治家一人ひとりが考えることは、次の衆議院選挙で、どうしたら、生き残れるかを模索するはずである。まず、自分の保身を考える。そのために、自民党という看板が邪魔なら、それを捨てるはずである。そして、新しい大義名分を見つけることである。その美しい大義名分の旗の下に、必ず、民意の風が吹くと信じるからである。もはや、それしか、生きのこれる方法論はない。解散は先送りされる。そして、自民党は分裂し、複数の新党が結成され、それで、衆議院選挙が起こるはずである。自民党は、最後の断末魔で、思い切った財政出動を行うはずである。赤字だろうが、なんだろうが、関係がない。未曾有の不況に、カンフルをうつという大儀名文をでっち上げるはずである。もちろん、新党結成、衆議院選挙には、金がいる。資金を捻出するために、株価を吊り上げるはずである。政界再編という激しいお祭りとイベントを作り上げることが、最大の景気対策となるかもしれない。

 

 不景気は、構造的なものと、心理的なものである。篤姫ではないが、徳川幕府と長期自民党政権とは重なる。景気が動かないのは、自民党政治が崩壊しないからである。もはや、自民党には、日本を担う力量がない。なぜなら、最大のエースを使い切ったからである。安部元首相である。もはや、自民党という化け物の看板を背負い選挙の顔として、民主党と戦える自民党の政治家は、小泉元首相しかいないのが現実である。時間が経つにつれて、麻生首相の支持率は低下し、自民党の支持率も低下する。20%の支持率をきれば、もはや危険ゾーンである。そうなれば、つぎからつぎへと、新党への期待が膨らんでくるはずである。次の衆議院選挙は、複数の新党と民主党との戦いになるかもしれない。たぶん、それこそが、最大の景気対策になるはずである。

 

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このページは、中野満が2008年12月 9日 10:41に書いたブログ記事です。

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