大不況の中での就職活動、学生は10年先をみて勉強したほうがいい。
今、起きている現象が、異常だと考えてはいけない。これは、あるべき方向へ動いているだけである。今の状況、多くの人がなにかの形で関るこの状況の中で、これはある意味、必然の結果だと考えたほうがいい。水は高いところから低いところにおちるのと同じ状態である。なぜなら、仮想空間のゲームが好きな人ならわかるだろう、ひとり、ふたりなら、それぞれの意思を関らせることができる。ゲームの参加者が少なければ、ひとりひとりのエゴや意思は全体のゲームの中に反映される。しかし、ゲームの参加者が膨大になれば、ひとり、ひとりの意思は希釈され、一人一人の意思とは関係なく、大きなうねりの流れができてしまうことに気づくはずである。このIT革命、グローバルネット化は、世界を一つの通販組織に仕上げたのである。したがって、現実にリアルタイムに現れる現象こそ、より多くの人の意思であると考えても良い。大不況になるのは、需要がないからである。行き過ぎた供給は十分だといっているのである。世界の多くの人が、このまま市場経済が膨張し続ければ、世界の終わりだと感じたから、ブレーキが掛るのである。
よく、テレビで、通販の番組が流れる。化粧品から調理器具、健康器具、電化製品まである。ある大手の通販の化粧品の舞台裏を見たことがあるが、これこそ、まさに、中心極限定理の典型的なものだと感じたのである。まさしく、N数、参加者が膨大になれば、その参加者の意思は、正規分布に近づくというものである。こんなもの、誰が買うのだろうか、だれもこんなものなど、買う人がいないとおもっていても、番組終了後に、確かに、電話がなりだすのである。まさしく、今の世界の現状はこれとおなじ状態になっている。これが、あるから、テレビの民放局は、視聴率が気になるのである。多くの人がテレビを見れば、当然にある確率でコマーシャルをみる。N数がそれだけ大きくなる。それだけ、購買者が増えると同時に、N数が多ければ、多いほど、購買者の数は正規分布にちかづくのである。これは、マーケットからみれば、次の戦略が立てやすし、生産在庫の管理まで、反映される。ある程度、これが成り立つのは、ひとつの閉鎖した共通項があるからである。日本というマーケットの中で、動いているからである。
ソニーやトヨタが大幅な人員整理に追い込まれている。なぜか、世界のマーケットと勝負している企業だからである。名前は日本の会社だが、実態は、外資系の企業とかわらない。世界の多くの意思に左右される状態である。業績がわるいのは、もう、ソニーやトヨタが売っている商品は不要だといっているのである。デフレーションのスパイラルだけならいいのだが、従来の延長線上の商品は、いらないといっているといってもいい。今と同じ家電製品なら、今と同じ車なら、いらないと世界の意思がそう判断しているのである。それは、何を意味するか、トヨタがいらないのなら、ホンダもいらないし、日産もいらないと同じことである。ソニーがいらないのなら、パナソニックもシャープもいらないといっているのである。N数が大きくなれば、トヨタの個性もホンダの個性も希釈され、マクロ的な車というものに集約される。ガソリンで走る車は、戦前から変化がない、だから、ガソリン車はいらない。ハイブリットも、ガソリン車に電池とモーターをくっつけ、その分、コストを上げただけの車という認識である。ハイブリット車がふえても、地球温暖化阻止にはならない。車が走るたびに、CO2を取り入れ、酸素を吐き出すような、光合成のような車があれば、我先に車を買うことになる。
これは恐ろしいことだが、リアルタイムで起きている現象は、従来と同じものは不要だといっている。そして、もうひとつ、世界が、グローバル化になれば、世界は、限りなく平均化するのも事実である。世界の経済の中に中国が参入してきた。労働人口が多くて、コストが安い国へ、製造がながれるのは、当然である。今までは、エネルギーをコストに換算することがないため、賃金の安いところへ、製造が流れた。そして、グローバルでつながれれば、賃金は平均化する。高い国から低い国へと流れる。だから、日本の給料は下がるのは当然である。それにともない、物価もさがればいいのだが、どうも生活水準だけが、下がるようである。つまり、貧困になることである。IT、グローバル化になって、豊かになるのではなく、貧困になった。地球が閉ざされている以上、経済成長には、限界がある。AXB=C、そのCが一定なのである。Aが参加者の数、Bが賃金であれば、Cが一定で、Aが増えれば、Bは下がるのは当然である。平均化されるからである。
ITグローバル化の流れで、世界は大きな一つの意思を作り上げてしまった。中国が参入し、インドが参入し、アジア諸国も参入する。すべてが時間とともに平均化する。これは避けられないことである。どういうことが予想されるか、平均化現象が必ず起きることである。そんなことは、おきないと思っていても、テレビの通販と同じことがおきる。あふれ出てくる労働者の数が多くなるからである。日本に暴動がおきないのは、まだ中産階級の割合が大きいからである。ある意味、日本人の難民が日本に増えてくる。これは、必ず政治に反映されるはずである。蟹工船の読者が静かに深く多く浸透している。日本は法治国家であり、法律一本で、国民を強制的に戦場に行かせることもできるのである。そう、法律一本で、すべてをひっくり返せるのである。自民党にしろ、民主党にしろ、国民が疲弊したなら、それに対する対策をうつ。つまり、高額所得者から、税金をとり、下の人に再分配する方策をとるしか、平均化することができないからである。世界が平均化されると、日本の中でも平均化される。豊かな人が、自発的に、貧しい人に富の分配ができるような徳のある国であればいいのだが、それは無理である。だから、法律で富の再分配がおきるのはしかたがない。
日本はすばらしい国である。世界をみても、日本ほど恵まれている国も珍しい。世界のトレンドは、日々の経済の動きをみればわかる。リアルタイムである。日本が豊かになり、再度、世界に貢献できるには、技術の根底を換える力を持たなくてはいけない。つまり、もっと、もっと、勉強し、国力を挙げなければ、今の生活レベルは保障されないということである。そして、この大不況の中でも収益を伸ばしている企業もたくさんいるという事実を忘れてはいけない。何がよくて、何がだめで、業績に差が現れるのか、それが企業の文化の違いでもあるようである。そして、どうも、その企業文化の差が、収益の差と関連づいているようにもみえる。とにかく、10年後、日本が、世界がどうなっているか、そのとき、何が求められるかを見極め、そこに自分の将来をかけて、勉強するのがいいと感じる。
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