ダイエットとはおぞましい言葉である。

 人生を、無為に過ごせば、あっという間に、終末を迎える。結局、何をやっても同じことかも知れないが、お迎えがくるまで、それらしく生きたほうがいい。たとえ、今日がその人にとっての最後の晩餐としても、最後まで、それらしく生きたほうがいい。いつの世でも、人が人を殺すことに歯止めが掛らないのが現状である。海の向こうでは、いまでも、紛争がおき、罪のない子供や女性の命が平然と失われている。日本もつい64年前までは、その人殺しを平然と国家単位で遂行していた。そして、この瞬間にも、不幸な事故が起き、誰かが死にたくもないのに死んでいる。ある意味、確率である。だから、数億円の宝くじが当たる人もいれば、宝くじが当たったために、逆に命を狙われる人もいないとも限らない。

 

 考えてみれば、自分とは分からないものである。気がついてみて、自分の環境がわかる。もし、それが、100年まえだったら、それが当たり前だと思っているだろう。しかし、自分の境遇を受け入れ、自分の環境に合わせる。そう、そこに、たばこがあったから、吸ったはずである。もともと、それがなければ、吸うことはなかった。確かに、たばこは、習慣性があり、一度吸うと止められなくなる。十年以上吸い続けていれば、よほどのことがなければ、そのままである。それで、一生、その影響を受けることになる。たばこの麻薬性が頭にしみこんでいるため、なかなか、排除することはできない。止めている人も、一ヶ月後に地球が終わると分かれば、再び吸うはずである。私の命が後一年と分かっていれば、私もたばこを再び吸うだろう。

 

 ダイエットとは、実におぞましい言葉である。ダイエットをしなければ、成人病で体がおかしくなる状態など、つい60年前までは考えられなかった。多くの日本人は、ひもじくて、ひもじくて、道端に落としたものでも、平気で食べていた。ダイエットなど、そんな言葉もなかったはずである。あるのは、栄養失調であり、餓死であり、空腹である。今の日本は確かに豊かである。しかし、地球全体を考えてみれば、貧しい国では、60年前の日本と同じ状態が続いている地域もある。もし、どこかのおろかな指導者が、核爆弾を炸裂させれば、あっという間に、この平衡状態は一気に崩れ、この大不況の金融危機と同じような食糧危機が襲ってくることもある。

 

 作り上げることは難しいが、壊すことなど一瞬で、できてしまう。人を育てるには時間がかかる。しかし、何かの事故に巻き込まれてしまったり、やめられたら、それでおわりである。子供を大切に育てる。その子供が、無残にも殺される。その両親は、計り知れない哀しみを感じる。つみあげるのは、大変だが、失うのは一瞬なのである。

 そうはいっても、目の前にはいろんなおいしいものがある。日本のマクドは、世界のマクドの中で、群を抜いておいしい。日本の吉野屋の牛丼はどこに行っても、同じ味だが、マクドは、世界で味が違う。もちろん、日本が一番おいしい。コンビニに入れば、古今東西のうまいものが並んでいる。不景気であるといわれているが、飽食の時代で、昔のように餓死して死んだという話もあまりきかない。基本的に、生活保護が受けられない人はいないからである。

 

 世の中、大変便利になった。それでおいしいものがたくさんある。動かなくても、メールや電話でことが済む。最近では、ネットをつかってのテレビ会議がある。車社会でもある。動かなくなった。歩かなくなった。当然に走ることなどない。そして、過度のストレスにさらされる。たくさん食べる。ぶくぶく太る。高血圧、糖尿病等の成人病が多発する。太れば、足腰に負担がかかる。ダイエットという言葉がしゃしゃり出るようになる。

 

 太れば、動かなくなる。豚猫と同じである。ダイエットは、よほどのことがない限り無理である。そうなれば、エネルギーを消費することしかない。入る量を減らすか、入ったものをより多く消費するかどちらかの方法しかない。食べないか、運動をするか(体を動かすか)、それしかない。食べなければ、エネルギーがないから、抵抗力がなくなる。病気になりやすい。だから、答えは一つしかない。運動することなのである。運動しなければ、どうなるか、早くふけるだけである。そして、はやくあの世に行くことになる。ダイエットとは、実におぞましい言葉である。

 

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このページは、中野満が2009年1月13日 13:04に書いたブログ記事です。

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