地方分権、道州制による大きな地方政府、小さな中央集権政府

 もはや、中央集権的なやり方では立ち行かなくなった。大きな中央集権的な政府から小泉構造改革的な小さな中央集権的な政府へ変えようとしたが、結局それも、立ち行かなくなり、とうとう麻生首相のように、大きな中央集権的な政府にもどろうと、なりふり構わず、大盤振る舞いしだした。やるやるといっても、から元気ばかりで、実質的には何も出来ていない。環境や状況がかわったのだから、従来のようなやり方では世間は動かない。前原民主党副代表が予算委員会で、首相を詐欺呼ばわりするのも、当然かもしれない。

 

 大手自動車会社から、エンジンを取ったら、何も残らない。ある意味、エンジンと回りの関連会社の技術で、日本の車が世界でトップにたった。エンジンをモーターに入れ替えて、ガソリンを電気に置き換えたら、まさしく電気自動車である。くだり道、減速、モーターは、発電機になる。そこから生じる電気を蓄電することもできれば、車と電線を何かの形で導電すれば、そこへ送電することもできる。そこから、電気をもらって、走ることも出来る。トロリーバスに近いものがある。ある意味、エンジンをすてて、モーターに切り替えれば、補助の発電、太陽光でも、風力でも、自然のエネルギーを電気に変換できるものの利用価値があがる。必要は発明の母である。需要があれば、必ず頭のいい人がそれに対する供給を行うのが、世の慣わしである。今の日本の技術であれば、技術的にはどうにでもなる。しかし、現実的には今すぐできない。それは、色々な規制があるからである。色々な人や企業の思惑があるからである。

 

 今の官僚制度も、明治以来の中央集権的な国家が前提となっているから、今現在、閉塞するのは当たり前である。あまりに複雑になりすぎ、自縄自縛になっているからである。連帯責任は無責任の論理がまかりとおっている。自分の財布でないから、好きなことが出来る。そして、責任をとらないのだから、誰でも遊蕩になる。税金と言ううちでの小槌をもらい、好きなように振ればいいし、たとえ、無駄になろうと、自分の懐は痛まない、それで、首になることもない。そこに費用対効果などの感覚が根付くわけがない。この大不況でも、非正規雇用者が職を失っても、正規雇用者が職を失っても、対岸の火事である。これほど、気楽な家業はこの世にはない。しかし、そんなことが長く続くわけがない。それが世の中である。

 

 全国一律を放棄するには、道州制を採用するしかない。東京と大阪と、税金がちがうようになる。福祉も違うようになる。もちろん、公務員の給料もちがう、完全に独立した大きな自治体をもち、そこで、その自治体の知事(トップ)を大統領のように選挙で選ぶようにしたらいい。そういう時代が必ずくる。そうでなければ、日本は終わりである。大阪の方が、東京よりも税の徴収がやすく、しかも、受益がよければ、大阪に人があつまる。企業も、誘致しやすれば、地方へ行くはずである。そして、公務員の給料にも格差がつく。今の二重三重の縦割り行政の無駄をはぶき、費用対効果という考えを徹底させるには、地方分権による大きな地方政府が必要なはずである。

 

 九州が東北よりよければ、東北の人ががんばって、九州以上にすればいいのである。電気自動車を奨励し、そのインフラを地方で薦めるなら、その地方に入るガソリン車には、莫大な税金をETCを使って徴収すればいい。権限を委譲すれば何でも地方で出来るのである。大阪よりも北海道の方が、良い介護がうけられるのなら、核家族化された団塊の世代の人は、北海道に居を移すはずである。そこに、競争が生じる。全国一律、全国共通、全国均一などありえない。それがあるから、中央集権的な大きな国家が必要なのである。全国一律とはかぎらない、全国共通とはかぎらない、全国均一とはかぎらない。そうであって、はじめて、地方、地方の頭のいい人の知恵がうまれるのである。それ以外に、地方の疲弊をすくう道はない。おらが長の腕次第で、その長がいるところが、繁栄もすれば凋落することもある。それが、県民意識、同州意識で、その地方を良くしていこうとおもうはずであり、それが日本全体を良くしていこうと思う活力になると感じる。

 

 100年に一度の大不況といわれている。次の100年を迎えられるような体制をつくるべきである。年金、後期高齢者医療、介護、後、数十年すれば、団塊の世代がその介護される世代にはいる。少子高齢化である。今のうち、今後の100年を安心して暮らせるような仕組みを、全国一律ではなく、道州制の単位の中で、考えたらいい。北海道がいいなら、北海道のやり方をまねたらいいのである。

 

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このページは、中野満が2009年2月 4日 16:26に書いたブログ記事です。

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