景気は気分である。政権交代こそ、最大の気分転換であり、景気対策である。
商店街をぶらぶらすると、お惣菜屋があった。ニ三軒の間に、同じような店があった。つまり、お惣菜屋がニ三間はさんで、2軒あった。昼時だから、売っているものはほぼ同じである。コロッケや揚げ物、ごはんのおかずである。店の外層もそれほど、差はない。もちろん、味に大差などあるはずがない。しかし、人の出入りには、顕著な差があった。ひとつは、多くの人がいて、もう一つは、それほど人がいなかった。どうしてそれほど、差がつくのかな、と調べてみると、そこには、あきらかな違いがあった。あ、なるほど、商売とは、やはり、ここが基本であり、重要なんだと痛感させられた。当たり前のこと、しかし、その当たり前を人は忘れるものである。
それは、活気である。ひとつは、普通におばちゃんがいて、お客さんと対応している。もう一つは、若い意気のいいお姉さんが、派手な割烹着を着て、元気良くお客と対応している。当然に、私に需要があれば、お金を出して、物を買おうとすれば、中味は同じ、値段も同じ、それなら、若くて意気のいいお姉さんの方へ行きたいと思うのが、当然だと自分でも思った。もしかしたら、綺麗なお姉さんの方がおいしいかなと思ったりもした。よく考えれば、タレントという家業も似たものかもしれない。タレントは、どこから、収入を得ているかといえば、スポンサーがいるからである。民放局がテレビ番組を作れるのは、スポンサーがいるからである。スポンサーの関心ごとは何かと言えば、スポンサーの商品がうれること、その為の広告宣伝である。スポンサーにとっては、多くの人に見てもらえる番組がいいのである。だれも、見てない番組にお金を出す人はいない。だから、視聴率が重要なのである。だから、視聴率の取れるタレントが強いのである。それによって、タレントの商品価値が決まる。つまり、人をどれだけひきつけられる能力があるか、それがすべてである。あるいみ、どれだけ多く人をひきつけられる人を、前線に布陣できるかで、商売はきまるといっても過言ではない。だから、若くて意気のいいお姉さん、それも、愛嬌があり、気さくに話しかけ、笑顔を絶やさない人、その人に商売が流れるのである。営業の基本は、体面商売である。車のディラー、化粧品、教材、生命保険等、商品は同じでも、売り上げは、ピンきりである。その差は一体なんであろう、芸能界のおばかキャラとおなじである。人をどれだけひきつけられるか、その能力である。おばかを演じるためのお勉強も必要なのである。
今は、底が抜けたような不景気である。将来が不安であるし、明るい話題がないからである。麻生首相の支持率が10%前後までおち、世論調査では、すでに、辞めろコールが出てきている。それでも、権力にしがみついている。中川前財務相のあの不気味なこの世の顔とは思えない呂律の回らない表情が、麻生内閣の命運を象徴するかのように、連日報道される。景気は、ここまできたら、気分である。陰気で、しかめ面したおじさんが、この車いいですよと言ったって、買う気分が起きない。陽気で愛想笑いのひとつやふたつ付いて、しかも、愛嬌のあるお嬢さんが、この車いいですよと、いえば、買える余裕のある人なら、それなら、買いましょうかというふうになる。景気はすでに、そこが抜けてしまった。多くの人が意味のないと思っている定額給付金をもらっても、ぱっと消費しないだろう。定額給付金をもらって、ぱっと消費できる人はそもそも、定額給付金を貰わなくても、なんともない人だからである。麻生総理は、その人たちにむかって、「さもしい」人だと言い切ったのである。
夢がなければ、だれも投資しない。支持率10%台では、だれも、麻生内閣に期待などしない。景気回復に一番効果的なのは、やはり、総選挙であり、民意を問うことなのである。それで、出来た政府の政策は、ある意味、民意でもある。多くの人が支持した政策であるため、日本全体が大きくその方向へ動くことになる。誰が考えても、景気はよくなるはずである。気分転換が最大の景気対策であるのは、自明の理である。
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