景気は、秋以降V字回復か垂直回復しなければ、

 昨年の11月以降、仕事は止まった。先週、東京の大田区で仕事の関係で加工関係の人たちとあった。仕事が7割減少している。3割減少なら分かるが、3割しかないそうである。それをそれぞれの業界で分け合っているそうである。原子力や防衛関係、つまり国が管理するところの仕事は減っていない。民間の一般材の落ち込みが激しい。これは何を意味しているか、業界のマーケットを握っている企業が、ブレーキを踏んだため、その業界の下位のみんなが同じようにブレーキを踏んだのである。内部留保が510兆をもっている大手の会社がリストラをかけたら、それ以下の会社も同じようにリストラをかけないわけには行かない。ある意味、業界が持久戦を仕掛けてきたのである。体力勝負である。ばたばたと倒れるのを待っている状態である。もちろん、やりすぎれば、マーケット全体が崩壊する。そうなれば、自分も同じように崩壊する。核爆弾と同じである。威嚇のためにもっているのはいいが、実際使ってしまえば、相手も倒れるが自分も倒れる状態になる。それと同じ。だから、頭のいい経営者はそんなことはしない。この大恐慌は、人為的に作られたもので、ある意味、時代の調整として出てきたのである。

 

 なぜ、この不景気がおきたか、それは交通渋滞と同じである。原因は簡単である。先行き、このままの状態ですすんだら、地球は崩壊すると多くの人が実感したからである。地球温暖化である。このままエネルギーを無造作に垂れ流したり、資源を無駄に消費すれば、どういうことが起こるか、多くの人が異常気象という形でその恐ろしさを体感したからである。それとネットで、リアルな映像を世界の人が共有したからである。そんな中で、同じように車が売れるとは思えないし、次から次へと電化製品を使い捨てなどできない。そういう不安が根底にあるから、いままでのやりかたに多くの人がNOといったのである。NOと言えば、経済は回らない、アメリカのサブプライムローンは、経済の論理からみれば、インフレをつくれば、その債務も吸収できたはずである。右肩に上っていけばという前提が崩れたのであるから、すべてのロジックがひっくり返るのはしかたがない。

 

 少なくとも、今多くの人が一年前と同じように生活している。当たり前のようにパソコンを使い、当たり前のように、携帯電話を使い、当たり前のように、ネット検索をかける。何も変わらない。同じように車に乗っているし、新幹線も飛行機も同じように動いている。N700系が増えた分、進化したかもしれない。多くの人が毎日餓死で死亡しているという記事もない。失業が増えたといっても、完全失業率が10%を超えることもない。それほど、変わっていない。だから、それほど、昨年と変わりがない、?3%、前年度より落ち込むという程度しかない。しかし、現実的には7割仕事がへっている。失業者がふえている。自然発生的に生じているのではない。やはり、それよりも何か人為的に止めていると言ったほうが正しい。

 経済は動いている。それをどこかで止めている。だからその止めている後には水が流れない。水は金とおなじである。しかし、いつまでも止めることはできない。どこかで、堰がきれるはずである。そのとき、水は一気にながれる。それがV字回復である。V字どころではなく垂直的な回復が業界ではおきる。そして、それを独占しようとしている人たちがいる。誰が考えても、3位以下をつぶしに掛っているとしか思えない。自分たちも苦しい、しかし、相手ももっと苦しい。我慢比べであれば、単位時間たたり、単位面積あたりに消費するエネルギーが少ないほうが勝つに決まっている。一般管理費が同じであれば、資本力や内部留保が大きい企業の方が勝つに決まっている。もし、それが起きなければ、経済は終わりである。ある意味、世界の市場経済は終わりであり、人類は原始共産制度にもどらなければならない。だから、市場は調整が終われば回復する。底は3月にくる。そこで、多くの企業は今までの隠された膿をだす。横断歩道もみんなで渡れば怖くないとの心理が働く。ここぞとばかり、いっせいにだす。そして、今年の半期、10月から動き始める。4月から動く会社もあるはずである。だから、今年の就職は最悪になるはずである。しかし、再来年から一転する。

 

 多くの会社が計画を一年延期する。従来と同じ延長線上にあるものは、延期どころか中止する。そして、あらたな計画が浮上する。そのキーワードはエコロジーであるはずである。ここまで、世界の人を不安にさせたのは、経済ではない、それは温暖化による生態系崩壊の恐怖である。それがあるから、従来の方向性に対して動きに対して、ブレーキが掛ったのである。それを変換できる力がある国は、日本なのである。夏以降、それまで、蓄積した技術が花を開くはずである。

 

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このページは、中野満が2009年2月 2日 20:34に書いたブログ記事です。

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