行き過ぎた格差社会が、市場経済主義者の首を絞めた。成金の斜陽族がおきる。
あきらかに、戦後からの大量消費型の経済戦略も終わったし、ホリエモンを代表するような、非合法すれすれな錬金術も、終わった。アメリカの市場原理主義も幻想であることがわかったし、情報が開示されれば、その中で、どれだけのピンはねが行われていたかも段々とわかってきた。つまり、これからは、楽して一攫千金というのは、難しいという時代に突入したと言うことである。ここでいう、みそは、楽して一攫千金という言葉である。もともと、楽して一攫千金などありえない。そのありえないことが、起きていたから、世の中がおかしくなっていったのである。
8月の末に、総選挙が行われる。まちがいなく、民主党が勝つ。もちろん、自民党が、都議選の反省をし、各個人の候補者の議員生命をとして、がんばれば、可能性は低いが、自民党にも芽があるかもしれない。しかし、その場合には自民党のマニュフェストは、限りなく民主党と類似したもので、民主党が政権をとろうが自民党がとろうが、日本の今後の在り処にはさほどの変化はない状態になっているはずである。いずれにしても、官僚組織に、費用対効果、能力主義、厳罰主義の民間では当たり前の査定が導入され、大幅な無駄なコストが削減される。公僕という意味が、税金を飲み食いするのではなく、税金を有効に生かすことが公僕の意味であると分かるはずである。それを実践している限りのみ、身分が保障されることとなる。当然に、全国知事会が主張している道州制、地方分権がすすむのは必死であるから、地方の公務員にも、同じスケールで、身分と報酬との兼ね合いが適応されるはずである。すべてが、平均化へもどろうとしているのである。
ある意味、バブルがなくなり、人は実質的な視点で物事をみる。それが新たな価値観をうむ。むかしは、アウトレット商品など、見向きもしなかった。二級品や展示品も嫌がった。いまは、中古品でも十分である。行き過ぎた格差社会が、バブルの夢を見ることさえ、不可能にさせたのである。2DKの住宅に住んでいる人が、一時は億ションに住めるかもしれないと幻想を見させたが、それがあの世の夢と同じことだと悟らせたのである。あきらかな価値観の変革が襲い掛かる。高級有名ブランドバックをもって、歩くことよりも、エコバックや、廉価なものをオリジナルに加工して、持つことの方が、粋なことだと、人は思うようになる。そのように、マスコミは洗脳する。最高級の車を一人で乗り回すこと事態、反エコロジーで恥ずかしいことだと、人は思うようになるはずである。一人でのるなら、プリウスやインサイト程度で、十分だと考えるだろう。
自民党も民主党も、累進課税を元にもどし、楽して儲けた人から、税金をとり、それを中間層に、もっていく成策をとるはずである。当然に、公務員の二重行政の補填する余裕はないため、途中でピンはねはされないはずである。もし、自民党でも、民主党でも、中途半端な政策をやっていたら、まちがいなく、次は、民主党から共産党へ議席はながれるはずである。それが、民主政治である。世論の風で、政治は変わることを国民は理解したからである。一部の大企業が豊かになっても、国民が疲弊したら終わりである。そして、国民が疲弊したら、結局、ほとんどの大企業も終わりになる。それが今回実証されたはずである。
経済は、需要と供給のバランスである。格差社会の行き着く先は、大金持ちしかものがかえないことになる。つまり、全体の1-2割しか需要がないということになる。全体的に景気を底上げするには、格差をなくし、全体から万番なく需要をかもし出さなければ、生産性はあがらない。最高級車と軽だけうれても、中間の車がうれなくては、景気は浮上するわけがない。いずれ、軽自動車もうれなくなって、マーケットは崩壊する。だから、崩壊したのである。
慣性の法則は、いつの世でも働く。楽して儲けたひと、この人たちに、激しい逆風がふく。正しく、自民党で小泉改革を推し進めた人は、ほとんど落選する。この四五年、あぶく銭で儲けた人のあぶく銭は消える。いまは、苦しいかもしれないが、かならず、需要はもどってくる。エコロジーバブルが均一にやってくる。それが周期性をもつ経済である。自民党も民主党も、必ずつなぎ融資を継続する。楽して儲けた人は没落し、斜陽するが、いつの世でも技術をもって、頭をつかって、儲けようとする人には、必ず道は開けるものである。9月以降、ドラマチックに、日本が変わるというよりも、日本人が本来このむ、平等や相互扶助の感覚が復古するはずである。それが、日本の文化であり、生死感なのである。それが、日本人のDNAだからである。私は、日本はいい方向へすすむと直感する。
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